水野源三の詩による讃美歌集２ 「大きな御手の中で」
武　義和／吉原　康 作曲　

讃美歌集の紹介

ここに収めた16曲は、ほとんど私たちが20代30代だったころの作品です。タイトルの「大きな御手の中で」は、二人の共通の作品『生きる』の中から採らせていただきました。神さまの大きな御手の中でこそ、私たちは私らしく生きることができる、と水野さんは語っています。心のどこかでは「そうかなあ」と思って曲を付けましたが、30年以上たって今、「そうだなあ」とうなずきます。私たちのつたなき作品群が、水野さんの珠玉の15の詩を載せて羽ばたき、皆さんの心に届きますように。（作曲者より）

著者紹介

吉原　康　1961年　山形県生まれ

基督教独立学園卒業後、山形大学医学部、東北大学医学部大学院卒業。宮城県、福島県で小児科医として勤務し、現在は障がい児者施設、福島整肢療護園副園長。医師として働く傍ら、YouTubeで作曲家としても活動中。

武　義和　1954年　群馬県生まれ

基督教独立学園卒業後、桐朋学園大学作曲科卒業。愛農学園、ゴーバル、自由の森学園、独立学園で働いた後ノルウェーで1年間学ぶ。帰国後、宿泊型フリースクール・小国フォルケホイスコーレを設立し15年間主宰。現在は土浦めぐみ教会音楽主事・東京基督教大学講師。作品は「谷川俊太郎詩・生きる」など合唱曲が多い。宗教曲の作品集には「主はわたしの歌」ほか。

水野　源三　1937年～1984年　長野県生まれ

9歳の時の病気が原因で重い脳障がいとなり、目と耳以外の機能を失うが、母と瞬きの合図で会話を交わすようになり、12歳の時に読んだ聖書によりクリスチャンになる。18歳の時から詩作を開始し多くの作品を生み出した。「瞬きの詩人」と呼ばれた彼の詩は、召された後も今に至るまで、多くの人の心に希望と慰めを与え続けている。